突然ですが、みなさんには誰にも言えない秘密がありますか?

 

「私は秘密なんてひとつもないわ」という方もいらっしゃるのでしょうか?

 

ちなみに、スタッフとそんな話をしていた時に、「秘密がない人間なんていない!!」という結論に達しました。

 

私は、もちろん人に言えない秘密はあります(笑)

 

みなさんにもきっとありますよね?え?ない???(><)

 

あるって言って下さい!!!

 

 

大きな秘密から小さな秘密まで。

秘密なのでいわば「隠し事」でもあるわけです。

 

隠し事と言えば、人の心の中は他人から見れば「隠し事だらけ」です。

 

自分の心の中は自分ではわかるけれど、人の心の中はどんなに覗いても100%見えることはありません。だから人は人の心理や心の裏を知りたいと思うんだと思います。

 

例えば誰か好きな人がいたとしたら、何が何でもその相手の心の中を知りたいと思います。

 

口に出していう言葉は、「口ではなんとでも言える」ので、やはりその本音の部分を知りたいのです。

 

 

自分の内面の気持ち、いわば本音の部分は、私達はなかなか他人にオープンにすることは難しいです。

 

それは近しい関係であっても実はとても難しいことだと私は思います。

 

私達吉本歯科医院の仲間同士であっても、やはり上司と部下、先輩と後輩、いろいろな関係があり、そんな中で「本音」ばかりを出し合えるということは本当に難しいことです。

 

また夫婦であっても家族であっても「本音」を出し合えるとは限りません。

 

 

人と人とはそうそう分かり合えないものだとしたら、たまたま奇跡的にも「ああ、今、わかりあえた気がする」という瞬間は、何よりも嬉しい時です。

 

 

私は、この2年ほどで、こういう奇跡的な瞬間をとても多く体験することが本当に増えました。

 

それは、「自分の心の中をまずは話してしまえ」と開き直りにも似た感覚ですが、自分の心の中身をオープンにしていこうとしたことがきっかけなのかな、と思っています。

 

自分の心が何かしら動いた時、その時に頭で考えず、その時感じたことをそのまま表現していく、ということをすると、その瞬間に目の前の相手との距離がグッと縮まるような気がします。

 

上司だから言えない、先輩だから言えない、こういう立場だから言えない、ではなく、そのまま包み隠さずどんどん語っていくことで、驚くほど目の前の人との距離が近づいてくるんです。

 

そして、ポツリポツリですが、今度は「実は私はこう思ってた」ということを話し始めてくれたりもするんです。

 

 

絆(きずな)というのは、ひょっとしたらこんな些細なことで作られていくのかもしれません。

 

 

それは職場での関係であっても、日常の人間関係でもまったく同じだと思います。

 

 

自分以外の誰かと心で繋がりたい、と思った時に、「私は、自分の心の中は見せませんよ。でも、あなたは私に全部見せてね」というスタンスでは、これは絆にはなりません。

 

 

自分の心の中をそのまま表現していくことは、いわば心を裸にするということです。

 

 

自分の心を裸にしてしまえば、目の前の人もまた、安心し、たくさん着込んだ厚い鎧のような洋服を自ずと脱いでくれるものだと私は思います。

 

 

人は誰しも、自分以外の人は怖いです。

それは何を考えているかわからないからです。

何を考えているかわからない人は得体が知れないので怖いし、近寄りがたいのです。

 

 

もし、自分と同じように悩んだり、怒ったり、嫉妬したり、喜んだりしているんだという内面が見えたとしたら、安心してちょっとばかし話しかけやすかったり、共感できるなあと感じ、親近感を感じたりすることがありませんか?

 

人が生きていくのに必要なもの、それは水や空気と同じくらい自分以外の人間との関係性だと思います。

 

関係性とはつまり「心の絆があるかないか」です。

 

 

今は言葉で補おう、頭で考えようというどちらかと言えば頭脳優先の社会です。

 

 

100万語の言葉を話されるより、たった一回ぎゅーっと抱きしめてくれることを求めるのは人間の本能ではないでしょうか?

 

 

目には見えない「絆」や「安心感」です。

 

 

本来私達は、感情の土台の上に理論を乗せて日々を生きているようなものです。

 

たてまえや論理性や大義名分を貫くその延長線上に「絆」や「安心感」は生まれるはずもありません。

 

 

誰にも言えないような秘密を、「この人なら話してもいいかな」と思えるような人に会ってしまったら、それはラッキーです。

 

誰だって、自分の心の中は誰にも知られたくはないと思いつつ、その秘密を知ってしまっても自分を受け入れて欲しいと願っているからです。

 

どんな状況でどんな状態でも、いつも変らずあなたを受け入れますという人が自分の周りにいてくれたらこんな幸せなことは、ありません。

 

母性型経営の原点なのかな、と思います。

 

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