さきほど、面白い話を聞きました。

バリバリお仕事をされている50歳の男性。

久しぶりに高松に来られており、一緒にうどんを食べました。

 

何度か母性型勉強会にも来て下さっています。

 

「主人が不機嫌になる理由は何か?」

 

男性は家を出る時に、お財布の中に3000円入れて出かけます(例え話です)

会社に言って上司に嫌味を言われ、500円が遣ってしまいました。

営業でお客さんに文句を言われ、さらに500円を遣ってしまいました。

また会社に戻って会社の女の子に神経を使うのでまた1000円使ってしまいました。

部下が言うことを聞かず500円遣ってしまいました。

夜遅くに電車の中でギュウギュウになって疲れ果て500円遣ってしまいました。

 

家に帰ってから女房に優しい言葉をかけるお金はもう残っていません。

と笑い話ですが、深い話です。

 

お財布の中に20000円持ってでかける男性でも

20000円持っていたならそれなりに、外に出たら消費が大きいのです。

 

 

男性は、心の中身を言葉には出しません。

よほどのことであっても、出しません。

女性は何を考えているのか、わかりません。

わからないので問い詰めますが、問い詰めれば問い詰めるほど

心を閉ざし口を閉ざします。

 

 

で、そういう時、女性はどうしたらいいの?

 

と聞くと

 

男性の不機嫌な顔の理由は

感謝の気持ちが足りない、心が満たされない

んだそうです。

 

女性から、感謝が欲しい

賞賛が欲しい

んだそうです。

 

仕事のストレスを家庭の中に持ち帰ることを

男性は嫌がります。

そんなことを口に出して言うのは恥と思っているからです。

 

女性には理解できません。

なぜって、女性なら女同士、どこででも気を許した相手なら

いくらでも自己開示しちゃってすっきりしちゃうから、です。

 

女性が簡単にできていることなので

なぜそれが男性にできないのかが理解できないんです。

 

男性はどこまでも

察して欲しい

生き物、です。

 

口に出して言わなくても、わかってよ、俺の気持ちを。

表現しなくても、わかるでしょ。

ちゃんと家に帰ってきてるんだから、わかるでしょ。

ちゃんとお給料持って帰ってきてるんだから、わかるでしょ。

 

物言わずとも、すべてを理解しつくして欲しいのが男性です。

 

これに対し、

全てを言葉で表現してくれると

嬉しいのが女性です。

 

わかっちゃいるけど

言ってよ、言葉で。

というのが女性です。

 

難しいですよね。

 

職場でも同じです。

上司や先輩に当る人は

部下や後輩に

多くを言わずとも気持ちをわかってくれる人

を求めます。

 

逆に上に上がっていける人というのは

察する能力が高い人、とも言えます。

 

イチから10まで口に出して言わなくてはならない時

その人との関係はしんどいです。

 

イチを聞いて10を察して、動いてくれた時

感動します。

 

「この女のためなら!」「この人のためなら!」という

気持ちが発動されるわけです。

 

なんでもかんでも

言葉にしよう

ということが言われている時代には

逆に

察することが

できる人は

もう一人勝ちです。

 

 

察する能力は

女性の方が本来高いものだ、と私は思います。

 

私(女性)が、この男性の気持ちを先に察して

いい気分にさせてあげよう

そして、いい気分になってもらえることが私のプライドなんだ、

という方向に頭が切り替わったら素敵だと、思いませんか?

 

私だって、疲れてる

私だって、必死だもの

私だって、私だって

と言っているうちに女はどんどん渇いていってしまいます。

人を立ててあげるなんてしんどい

へりくだるようでプライドが許さない

対立的な感情を持っていることの方がよほどしんどいのです。

 

それよりも

もっと積極的に

もっと自分から

表に見えないように

察する

察する

察する

先に、察してあげた方が先手必勝です。

 

私は、この「察する」という行為になんどもノックアウトされました。

物言わずとも察してくれるスタッフがいてくれるだけで

上司の立場の人間は本当に嬉しいものなのです。

かわいくてしょうがないものなのです。

困ったときにはなんとかしてあげたいという気持ちを引き出してしまうものなのです。

そんな人を手離すわけはありません。

 

逆に

対立的な態度をとられると

してあげたい気持ちをそがれてしまうものなのです。

人間ですので、より愛情を注ぎたい人に注ぎたいのです。

 

これは職場の上司と部下でも

妻と夫でも

彼氏と彼女でも

友達同士でも

先生と生徒でも

同じです。

 

 

先に、いい気分にさせてしまったほうが

勝ち、です。

表面的にはへりくだっているようですが

実は主導権を握ってしまうのです。

 

自分が先にいい気分にさせられてしまったなあ

という時は

「おっと、やられた」と思うのです。

嬉しい気持ちですが。

そして見習おうと思います。

 

 

自分から、先に相手をいい気分にさせる大競争大会です。

こんな気持ちのいい大会はありません。

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