pasokon2.jpg噛み合わせに関してお悩みの方よりこのようなメール相談を頂きました。

噛み合わせのお悩みではとても多いご相談です。

ご紹介しますね。

 

ご相談内容

「何年か前から左の上の歯が食べたりすると、ビリビリと内部に響いて痛い状態が続いていました。

それ以来、右ばかりで噛むようになっていたので、よくないと思い歯医者へいったところ、噛み合わせが悪く、親知らずも原因で、知らず知らずのうちに強く噛み締めているからだといわれ、 寝るときはマウスピースのようなちょっと固いやつをはめて寝るように言われました。

ですが、手入れも大変だし、つけて寝ることに抵抗があり、1回もつけませんでした。

それから痛みのある部分を押したりしてみたところ、銀歯の部分ではないかと思い、小さいときにつけ直してからもぅ20年以上はそのままだったので、もしかして中で虫歯になっているのでは?と思い、再度歯医者に行きその事を伝えました。

でもレントゲンをとっても、虫歯ではない絶対噛み合わせだと言われました。

でもその歯をとってもらい新しくつけ直してもらうことにしました。

すると、痛みはあるものの、以前のような食べたら激痛ということがなくなり、左でもある程度食べれるようになりました。

ですが、その歯医者さんと意志の疎通ができず、いきたくなく、半年以上いかず、歯石をとるため、違う歯医者にいったところ、まだ、仮に詰めてあるだけだから早く治療したほうがいいといわれ、いきたくないけど、再度いき、つめなおし、1週間ちょっとが経過しましたが、風邪を引いてしまい長引いてしまいました。

そして、昨日からそのつめた部分が内部がとてもむず痒いのです。

長くなりましたが、私が知りたいのは、まず、食べたときの激痛を治すにはほんとに噛み合わせなのか?

その為に親知らずを抜く必要があるのか?

マウスピースをしなければだめなのか?

食べたときの激痛の原因がどうしても納得いきません。

もし、それが原因なら、なぜ、銀歯をとったら激痛か止み、ある程度食べれるようになったのでしょうか?

それから、今あるむず痒さは風邪からきているものなのでしょうか?

それとも銀歯にする前の仮の詰め物だからその期間をあけすぎて、歯周病になってしまったのでしょうか?

歯を見ていないので判断しかねるとおもいますが、なにか、アドバイスをいただければと思い、詳細に書かせていただきました。どうぞよろしくお願いします。」

 

長いご相談メールだと、思われましたか?

噛み合わせに関するご相談では短い方です。

ご自分の身体や口の中で起こっていることの原因がわからず、モヤモヤとしている方は

本当に多いのです。

このように具体的にご質問下さると、私共も情報がたくさんあり

お答えできることも多くなってくるのです。

 

さて、当院院長からのお返事もご紹介しますね。

「拝見いたしました。
歯に痛みが出て、歯科医院さんでは「噛み合わせが悪いのが原因」、

ご本人では「虫歯ではないかということでお悩みだった」ということですね。

 
まず歯に痛みが出る原因ですが、確かに虫歯でも痛みは出ます。
しかしながら、それ以外の原因によっても痛みが出ることがあります。
 
その一つは、その先生がおっしゃられるように噛み合わせが悪く、親知らずなどがある場合には特に痛みが出ることがよくあります。
 
他にも歯周病であったり、歯のまわりの骨や肉が下がってしまった結果、本来肉や骨によって覆われているべき場所が露出してきた場合、等々です。
 
実際にお口の中を診てはおりませんが、メールを拝見させていただく限り、その噛み合わせからきている可能性もあるかとは思います。
 
もしその先生がおっしゃられるように、本当に噛み合わせから、親知らずから原因が来ているのであれば、そのように噛み合わせの状態を保護したり、親知らずを抜くというのは治療方針としてはいいかと思います。
 
例えばお医者さんとかに行く時に、内科に行った場合と外科に行った場合には「治療方針や診断が変わる」これはよくある事と思います。
 
なぜこんな事が起こるんでしょうか。
それは専門が違うからです。
 
専門が違うと同じ患者さんであったとしても、その診断も治療方針も変わってしまうのです。
 
歯科医院の場合は往々にしてどこも同じと思われがちですが、実は皆さん専門がいろいろ違うのです。

例えば噛み合わせ、「補綴」って言うんですけれども、そういうものを専門にしている先生の見立てと、歯周病の専門の先生、虫歯の専門の先生、口腔外科の専門の先生。
 
同じ患者さんであっても言われることがまったく違う、これはよくある事です。
 
まずレントゲンを撮っていただいて、中が虫歯ではないという診断が出たとの事です。

レントゲンというのは何か?硬いものが白く写るのです。
これは医科のレントゲンでも、CT装置でも同じです。
硬いものが白く写ります。

お口の中で硬いものとは、歯の頭・歯の根っこ・そして根っこ周囲の骨が白く写ってきます。

生きている歯の場合には中の神経・血管が通っているところはトンネルのように空洞ですから、黒い筋として写ってきます。
 
虫歯などのように歯そのものに穴が開いている場合、この場合はそこが空洞になりますから黒く抜けて写ってきます。
 
レントゲンを撮って、撮影して虫歯ではないと診断されたということは、おそらくその歯に黒い部分はないんだと思われます。
 
白い詰め物と銀の詰め物ですから、硬いですから真っ白に写ります。

その状態とご自身の歯との接合部分、こういう隙間等がピッタリ合っている、そのような可能性が高いと思われます。
 
確かにレントゲンは一方向からしか撮影しませんので、向きによっては小さい虫歯を見つけられにくいことはあるかもしれません。
 
しかし、透かして見ておりますので、肉眼的に見て、レントゲン的に見て、そのように黒い部分がない場合には、現実に虫歯が少ないということはあるかと思います。
 
では、なぜ噛み合わせが悪いと痛みが出てくるんでしょうか。

重たい物を持つ時には、みんなで持ったほうがいいですよね。

みんなで力わけわけ、そのように持ったほうがいいわけです。

噛み合わせが悪い方や親知らずがある方の場合は、後ろから前に押されている方が多いのです。
 
そうすると実際にお口の中に歯はいっぱい存在はしているけれども、噛むのに参加している歯と参加していない歯がある方がいらっしゃいます。
 
これはパノラマレントゲンといって大きいレントゲン写真を見ればだいたい判定が付きます。
 
ここで均等に噛めている方の場合には均等に歯が磨り減りますし、均等に歯が力の分担をします。
 
しかしながら、例えば親知らず等で押された場合には、他の歯よりも噛んだ時に先に当たってくるという事が起こります。
 
早く他の歯よりも当たるということは、強く噛んだ時には、そこにものすごい力が負担がいくということです。
 
例えばお神輿を担いでいると思ってください。
 
10人位で担いでいるとしましょう。
その内の4人・5人位の人が頑張っていて、後の人はただいるだけで、実際サボっていた。
どうでしょう、すごい負担が掛かりますよね。
 
そのように均等ではない、本来受け持つ自分の歯以上の力を受けた時、歯は痛い状態となります。
 
場合によってはきれいな虫歯一つない歯が突然割れてきたり、ということもよくあります。
 
もしその噛み合わせの悪さが親知らずが引き金となってなってきている場合は、やはりその親知らずは抜かれたほうがいいと思います。
 
マウスピースをすればどういうふうになるのか。
ちょうど歯と歯の間にプラスチックのマウスピースが入るわけですから、強い力が入ったときにはマウスピースが壊れます。
 
自分の歯に対する負担が減るんですね。
 
そのことによって噛み合わせの悪さによって歯が破壊されることを遅らせることが出来ます。
 
では、ご質問。「銀歯を取ったら痛みが止み、ある程度食べられるようになった」ということですが、これはその通りだと思います。
 
銀歯を外すと噛む衝撃、噛む高さがゆるくなるわけですね。
 
イメージ的には満員電車に乗っていると思ってください。
 
押されたら窮屈ですよね。押されて痛いですよね。
 
そこでお近くの方が2~3人抜けたとしましょう。
押されなくなりますよね。

押されるかもしれませんが、今までより押される量は少ないですよね。
痛くなくなるのです。

他の歯で負担が増えるのです。
しかしながら、もし親知らずが原因で噛み合わせが悪いのであれば、親知らずは更に押してきます。
 
つまり満員電車で次々人が乗り込んでくると思ってください。
せっかく開いた隙間でしたが、次々後ろからどんどん満員電車に乗り込んできたら、また押してきますよね。
 
そうすると以前と同じような痛みがまた出てきます。
 
ですから親知らずが原因で出てきている痛みの場合には、私も親知らずを抜かれることをお勧めします。
 
これはレントゲンを見れば、レントゲンで親知らずは8番目の歯です。
 
6番目と7番目と8番目これが真直ぐに生えてきているのかどうか、平行にですね。肉眼で口の中から見たのではわかりません。
 
大きいレントゲンを撮影し、その根っこの向きによってわかります。
これが同じ方向を向いているのかどうか、それによってある程度の判断はつきます。
 
仮の歯にしておけば噛んだ時の衝撃が和らぐわけです。
そしてだんだんと壊れていきます。
そうすると隙間も開いてきます。
そこからまたバイ菌がすごく入りやすい状況になります。
 
ですから結果、そこから本当の虫歯になってしまうこともあると思います。
 
期間があきすぎないようにというのは、そのようなことを意識しておっしゃられていたのだと思います。
 
「風邪からそのようになってこられているのか」というご質問ですが、風邪を引かれると熱を持ちます。
 
熱を持つと血行が良くなります。
 
血行が良くなると、お痛みがある歯の場合には、ズキズキした痛みに確かになります。歯周病というのは歯のまわりの病気のことです。
 
ですから虫歯と歯周病はまったく違う状況になります。
 
しかしながら、噛み合わせから来る歯周病というのもあります。
 
ですので実際にレントゲンを見ていませんので、一概に原因が何々ですということは言いにくいのですが、親知らずはそのような噛み合わせを悪くする最も大きい影響を持つものではあります。ですから、その痛みの原因が親知らずではないかもしれませんが、年齢・状況によっては早めに抜かれることをお勧めいたします。」

・・・と、当院院長このようにお返事を差し上げております。

原因は何か?

この痛みのもとはどこから来ているのか?

 

そういうことを知るだけでも、不安は安心へと繋がります。

そして先の見えない不安から解放され希望が見えてきます。

やるべき手立てがわかってくるから、です。

 

歯のことでお悩みの方

この不調はもしかして噛み合わせ?

そう思われた方は

どうぞお気軽にメールを下さいね。

 

知って頂くだけで、不安が消えることだって、あるんです。

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