ここのところほぼ毎日、「体験を聞く」その後「文章にする

という事を繰り返しています。

 

ことの発端は、吉本歯科医院の患者さんの声「VOICE」を見て下さった方が

「うちでもこんなものを作りたい」

とおっしゃって下さったことから、です。

thum-voice.jpg

じゃあ、どうやって作る?

ということを

「勉強会しながらやりましょう」

となりました。

 

学びたいなら、教えろ

というのはよく言ったものです。

教えることで、一番勉強になるのは、この私。

教えていることで、新しい発見があるのも実は私。

私が見えなかったことを

相手がフィードバックしてくれることで

見えることが、たくさん、あるんです。

 

教えたり、教えられたり

という輪は、快感です。

私はこんな場をたくさん作りたい。

 

教えなきゃいけないんだ

と思うと、

普段自分が「なんとなく感覚でやっていたこと」を

ちゃんと明確な言葉にしなくは、いけません。

 

あれそれこれどれ

あんな感じこんな感じ

では通じません。

 

そうすると、

必死でこちらも勉強するわけです。

 

そして教えよう

と思った瞬間に

自分が今までやってきたことが

「いかん!こんなのでは!」と急に隙間だらけのように

感じてくるのです。

 

なので勝手に危機感もって

勝手にモチベーションアップ。

 

教える

学ぶ

教える

学ぶ

 

このサイクルの中にずっと入っておくと頭は絶対ボケません。

 

さて、この「患者さんの体験談」ですが

私はインタビューを重ねるたびに確信したことが

あるんです。

 

それは、

自分の体験したことを

誰にも阻止されず

横やりを入れられず

最初から最後まで

うんと気持ちよく話すことができた時

最高の

快感

なんだということを

知ったのです。

 

自分の体験や意見を言いたくてウズウズした体験って

誰にでもあると思うのです。

 

1時間体験談を話し終わった時

話しをした内容を一番聴いているのは

ほかでもない

体験談を語った本人です。

 

想像して下さい。

あなたの話をたっぷり1時間、

最初から最後まで

横やりを入れず

否定されず

 

「へええ」

「そうだったんですか!」

「それから?」

「そこでどうなったんですか?」

「ええっ!」

「すごいなあ・・・それから?」

と最高の間合いであいづちを入れてくれながら

話しきらせてくれたとしたら・・・・。

 

か・い・か・ん。

ですよね?

 

自分の体験したことを

心地よいインタビューによって引き出され

気持ちよく思い切り話すことができた時

相当の快感なのです。

 

これは体験した人なら、わかります。

 

自分のことを

誰にも否定されず

思い切り

好きなように

話せる

しかも、

自分の目の前には

私の話を聴くためだけに存在しているインタビュア」が笑顔で

座っているのです。

 

最高の自己表現の場なのです、実は。

 

自己表現の欲望は

食欲や性欲と同じほど

必要なものです。

 

私は、そう思ってます。

私がそうなので、きっと皆そうだろうと

勝手に仮説を立てた時

 

「患者さんの体験談」を作ろう

というのは、なかなかいいアイデアだとは

思いませんか?

 

快感の場

なのですから。

 

私が患者さんの体験をインタビューさせていただきはじめてまもなく

「わお!」と

思った時期がありました。

 

10人20人30人と増えていくと

だんだん語ってくださる患者さんの声が

熱く高らかになってきたんです。

 

なんでだろう?

と不思議に思っていたら

「ああ、それはあんたが高ぶってるからよ」と

客観的で冷静な友人に指摘され納得。

 

なぜ高ぶるか???

それは

患者さんが目の前で

いろんな体験を話してくださるわけですよ。

もちろん大変な治療のことも話してくださいますが

まあ、「吉本歯科医院の体験談に登場してやろう」と快く受けて下さる方なので

悪いことは、言いません。

どっちかと言えば好意的。

好意的を通り越して

「深い縁を感じる」

「不思議なご縁を感じる」

「出会えてよかった」

と涙して下さる方も、いらっしゃるわけです。

 

すごいでしょ?

こちらは、

話をお聞きしているだけ、ですよ。

患者さんが患者さんの口から

そう言ってくださるのですよ。

 

 

そりゃあ、こっちも高ぶります。

興奮します。

嬉しくなってチューしたくなるわけです。

抱きしめてしまいたくなるわけです。

 

そんな時間が一日に1時間でもあると

「あー、なんか、いいなあ生きてるって」

と大袈裟ですが、そこまで充実しちゃうんですよ。

 

 

たくさんいいこと言ってくれると

もう愛しちゃうのは人間これ、当たりまえ。

 

その美味しいお役をさせてもらったのが

この私です。

 

よく、お客様の体験談をお聞きして

文章にしてね、と会社の社員さんにお願いして

やってもらったけど

いやいややられて

面倒くさがってなかなかうまくいかない

と悩んでいる人は大勢いますが

それはこの快感の渦を体験していないから、です。

そしてその快感の渦を体験させてあげてないから、です。

 

誉め言葉のシャワー浴びたくありません?

「おたくのお店に出会えて幸せになったよ」

と面と向かって言われたくありません?

 

私は、

言われたい

その言葉が欲しい

誉め言葉は買ってでも、欲しい!

 

聴き手の熱がお客様に伝わっていくのですよ。

 

私などは、もう最近では

お話を聴かせて頂く前から

「体験談」の予備文章が出来上がっているくらい、です。

 

きっと、こんないい話に違いない!

と思い込んで

聴いているので

「いい話にしかなりようがない」

とも、言えます。

 

それが正しいかなんてどっちでもよく

語り手と聴き手の心がばっちり合い

2人の世界に入っていければハッピーです。

恍惚の時間、となるのです。

 

こんな気持ちいいこと、

誰かにお願いするなんて、もったいない。

仕事のため、ではじめても

やっぱり、自分が嬉しくてやる、ということに

どんなことでも、もっていくことはできます。

 

仕事は、全部、快感に変えることができるんです。

 

いつまでたっても

快感じゃない、としたら

それはやり方が間違ってるか、

考え方が、歪になってるんです。

 

人間はやりたいことやってる時は

たとえ仕事だろうが、快感なんです。

苦しそうに大変そうに見えても

本人が好きでやってることは、快感なんです。

 

私も、自分のことを話したくてウズウズしてるんです。

だから、聴いてくれる場は「快感」

 

知恵を交流しあう

勉強会、たくさん、したいですね。

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