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当院カウンセラー森下はるみのコラムです。

 

先日、本当に突然に森下のお姉さんが亡くなりました。

急性心筋梗塞でした。

誰もが、「え?どうして?」と突然のことでした。

 

死は突然です。

わかってはいても、受け止めることは難しい。

 

私は、父を亡くしてからこっち

自分の大切な人が自分の前から消えてあちらの世界へ

行ってしまうことが、こわくてしょうがなくなりました。

 

人は皆、死ぬ

50年たったら確実に私も死んでるだろう

と、わかっていても、

実感がない。

 

 

それが、目の前で大切な人が冷たくなって

棺おけに入って、目を閉じて、動かなくなって、灰になって

お骨を拾って、ということをしているうちに

どんどん順繰りなんだなということが近く感じてくるようになりました。

 

父が逝ってしまってから

また、自分に子どもができてから

私は、ものすごく心配性になったような気がします。

 

あれ?私ってこんな心配性だっけ?

 

自分ひとりの時には何も思わなかったようなことでも、

自分の大切な存在が自分の目の前から

いなくなることが

さみしくてしょうがない。

歳のせいでしょうか。。。

 

 

毎日毎日こんなに忙しく動いていたら

家族が元気でいてくれたり

笑っていてくれることは

なんとも思わない「あたりまえ」のことのように感じてしまいます。

 

でも、この「あたりまえ」は

いつまでも続くわけではない。

いつ何が起こるかわからない。

 

 

私は、後何年生きるかな?

その時、子供は何歳かな?

その時、母は何歳かな?

主人は何歳になってるかな?

よく、考えます。

あと何回、会えるかな?

 

そう考えると

永遠に続くように思われるこの毎日の時間も

決して長くは、ない。

 

親子や兄弟や夫婦ほど、

「大事に思っているよ」

「愛しているんだ」

ということを口に出すのは

照れくさい。

 

照れくさい、通り越して

私などは、父とはほぼ誤解の中で過ごしていたので

父を大事に思いながらも、反面腹が立ってしょうがない

という葛藤をずっと持っていました。

生きているうちに

口に出してなんで言えなかったんだろうと

思います。

口に出して言っていれば

もっと、違っていたかもしれない。

そう、思います。

 

 

親子だから

夫婦だから

家族だから

兄弟だから

わかってるだろう

ではなく、

生きているうちに、

息をしているうちに、

気持を言葉や行動にしておきたい。

 

その時、その時に湧き上がった感情は

目の前の人に伝えておきたいと

思います。

 

最近は強烈にそんなことを思います。

昔は、そんなこと思いもしなかった。

 

 

嬉しい気持ちになったら、「ありがとう」と

その時に、伝えて、伝えきっておかないと

明日になったら、もうないかもしれない。

そして、いないかも、しれない。

 

確かなものは、何一つない中で

今、目の前の人とのやりとりだけは

確かなもの、です。

 

だから、今日のこの一瞬のコミュニケーションが

大事です。

患者さんとも、今日笑顔で会えた、

スタッフとも、今日笑顔で会えた、

明日はもうないかも、しれない

 

歳をとっていくと

どんどん自分の残り時間を感じるようになると言います。

永遠に時間がある

そう思っていた若い時期とは、違います。

 

だから、今すでに会っている人との関係を

大事に大事にしたい。

外に出会うようにでかけていくのではなく

もう会っている人にしないといけないことの方が

断然多いのです。

 

森下と話をしていて

改めて、こんな森下がうちに来てくれていることが

嬉しかったし、森下に会えてよかったなと思った梅雨の午後でした。

 

最近は、私も時々カウンセリングで患者さんとお話させて頂く機会が多いのですが

その中で森下の話が本当によく出てくるんです。

心を合わせていく」ということを自然に、無意識にやっている森下なので

患者さんの心と共鳴するのかもしれません。

 

 

いなくなってから

失ってからはじめて気が付く

というのが私達の常、です。

そして、歯も、同じ。。。

 

失う前に

いなくなる前に、

大切に、大切に

抱きしめて、抱きしめて、

ほめてほめて

愛して愛して

ぞんぶんに、注ぎきって

伝えきって

 

「どうしてあの時、こうしなかったんだろう」

ほど、苦しいもの、ない。

 

明日があるさ、

という気持と

明日はもうないかもしれない

という気持

両方もって、バランスとってます。

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