今日は定例ミーティングでした。
今日のテーマは、「吉本歯科医院=院長、吉本彰夫の診療の理念」について
ここで改めてスタッフ全員で共有しておこう、ということで話し合いをしました。
最初に院長が、開業以来から掲げている診療に対しての考え方を熱く語りました。
歯科以外に関してはほとんど熱くならない院長ですが、歯科に関してとなると、特に自分の
専門のこととなると「止まらない」ほど熱く語りだします(^^;)
話を合いをして改めて全員が、院長吉本の考え方を再確認できたかと思います。
こういった話し合いを常に行って、内部のスタッフ同士が考えや想いを共有しておくことは
本当に大切です。
例えば、吉本歯科医院では「接遇」という教育に対しても力を入れていますが
「なぜそうするの?」というところがすっぽり抜けていたとしたら、それは全て強制されてやらされるものになってしまい、やっぱり定着しません。
そういったことから吉本歯科医院では、「患者さまへの対応」に関しても
「どんな対応が患者さまにとって心地よいものであるか」ということを、みんなで話し合い
吉本歯科医院の応対の基準を作り上げています。
自分達で作り上げたものですので、意識が違ってきます。
スタッフ一人ひとりキャラクターが違うので、人との対応が苦手なスタッフももちろんいます。
でも、「こういう気持ちで接しよう」という心の部分はみんなが共有できていると思っています。
自分の意識が変わると、周囲の評価も変わってくることを一度体感したら
それはやはり快感になっていくと思います。
吉本歯科医院のスタッフには、みんなこの「快感」を味わって欲しいし、私もいつも味わっていたい(^^)
教育は押し付けるものではなく、自ら「こうなりたい」と思えるように側面から地道にサポート
していくことが大事だなあと感じます。
あの手この手を使って(笑)
院長吉本の診療理念を、改めて再確認したのでここでご紹介しますね。
①自分の家族、うちのスタッフにできない治療は絶対しない(安全性)
②10年後の患者さまのお口の状態を見据えて全ての治療にあたる
ということです。
当たり前のことですが、実際に本当にやろうとするとその基準は本当に高くなります。
もちろん使う材料や、技術、全てに関してですので、お金と時間がかかってしまうことも
あります。
これは開業以来言い続けていますが、5年前に私がここに入った時には、一体この人は
何を難しいことを言ってるんだろう・・とまったく理解ができませんでした。
頑固なまでに、大学病院並みの治療をやろうとするし、「ここだけ治してくれたらいいからっ」という患者さんに対して、「そんな対処療法的な治療なら必ず駄目になるからそれはできない」だとか・・・。
私が院長と結婚するまでもっていた歯医者さんのイメージとは180度違うもので
それが3年くらいはどうしても理解できなくて、毎晩のように討論していたように覚えています(泣)
今、振り返れば完全に私の理解不足なのですが、何しろ歯科に関しては何もわからない一般人でしたしたので。。。無理もないですよね。
恐らく吉本歯科医院で行う全ての治療は、従来の歯医者さんとはまったく違った考え方で
治療を行っていると思います。
歯医者さんと言えば
「虫歯になったらあわてて予約して、虫歯になった部分をガーッと削って銀色の詰め物を詰める」
「治療は、チェアに横になったら歯医者さんにおまかせ」
「口の中で何が起こっているのかよく分らないけど、まあいいや」
「保険証持って行けば2000円程度で治療ができるもの」
「治療は15分以内」
こんなイメージが私の頭の中にはありました。
そんな私ですので、現在、吉本歯科医院で行っている治療の全ては「?????」の連続で
もう全く理解できないっというようなものでした。当初は。
私がここに来た時、まず感じたのは
①治療時間がやたら長い、1時間は当たり前
②やたら説明する
レントゲン写真や模型、いろいろな患者さんの症例や経過を見せながら詳しく説明
③とにかく歯を削らない
④予約がなかなか取れない
⑤遠いところからお越しになる患者さんがやたら多い
吉本歯科医院に来るまでは
①予約がすぐ取れる
②保険がきく
③治療時間が短い
④先生が優しい
⑤麻酔が痛くない
この5つが、「いい歯医者の条件」だと思っていました。
当時私が通っていた近所の歯医者さんはこの全てを満たしていたので、私はたくさんの人に「ものすごくいい歯医者さんがあるよ♪」と紹介していたものです。(気に入ると人にしゃべりたくなるので・・)
でも、今は全く違う「脳ミソ」になっています(笑)
やはり、正しいことをちゃんと「知る」ということはとっても大切です。
不幸の始まりはすべては「無知(知らなかった)」から起こっています。
今では怖くてうちの院長以外の治療は受けることはできません。
それはうちのスタッフも同じだと思います。
吉本歯科医院のスタッフの治療はインプラントであれ、矯正であれ、虫歯の治療であれ
全て院長が行います。
うちにかかわってくれている大事な人たちには、全て院長が治療を行います。
それは、上司だから、ではなく、「本当のことを知ってしまったから」です。
うちの勤務してくれているドクターが今日のミーティングでいみじくもこう言っていました。
「僕も、歯医者になって感じたのは、今の歯医者の現状では、削って詰めてその場限りの治療を
することが当たり前になっているし、その流れにいってしまうことも歯医者自体が当たり前になっている。
でも、ここでは、対処療法的な今の「悪いところを削って詰めて・・・また悪くなって削って詰めて」という治療と対極にある考え方で治療をしている。そういうことを患者さんにはきちんとご説明して
私達の治療を理解していただくような努力が必要だ」と。
身内の私ですら、院長の考え方を100%理解するのに3~4年かかりました。
それを今日はじめて来られた患者さまが一回で「理解する」なんてことはまず不可能ですし、
ありえません。
そのために、私達は患者さまともっともっとコミュニケーションする必要があるんだと思います。
今ではお陰様で、院長の考えをよくよく理解された患者さまが増えてきたので
内部では治療をしやすくなりましたが、「伝えていく」ということに終わりはありません。
私の場合は、納得でき、これはすごい!と本当に信じることができたので、今こうして院長の考えを
伝えるべく、いろいろやっているわけですが、たぶん1%でも「?」と矛盾があれば
やっぱり不信感がつのってしまい、私もすっきりしないんだと思います。
人は誰でも100%信頼したい、と心の中では思っていると思うんです。
でも、やっぱり全部は信じられない、ので不安になるし、安心していられないんです。
そういう意味では、信じられたことは私にとってとても幸せなことです。すっきりしましたので(^^)
信じることにも、努力がいりますね。
院長とは5年半ほど一緒にいますが、治療に対する姿勢は一貫して変わることなく
はっきり言って「仕事バカ」(失礼・・)です。
家の中にも、病院のいたるところにも、院長が次々と新しい技術を勉強するための本や資料、DVD、そして機材があふれています。
一緒に暮らすものとしては迷惑きわまりなく、部屋が2つほど院長の勉強道具で埋まってしまいます。勝手にかたずけると怒るので私は触りませんが。
また、新しい技術を修得しようとしている時は2~3週間ほとんどまともに寝ていません。たぶん。
部屋にこもってあふれかえる本や資料や映像の中で、オペのシュミレーションをしたり
夜中の3時頃に、何を観てるかと思いきやインプラント手術のライブオペを夢中で観ながら
手を動かしています。ニヤニヤしながら・・・。ある意味こわい光景です・・・(--)
夜中に電話でもそもそ話してるなと思えば、仲のいい先輩歯医者さんと、手術の話で
何時間でも話てます。楽しそうに。
睡眠不足で、むちゃくちゃの生活をしていますが、結構元気です。
あまり栄養のあるものを食べさせていないにも関らず。。。。
それはやっぱり、「やりたいことをやってる」からでしょうか?
はたまた「ノー天気だから・・?」
院長に一度聞いたことがあります。
「ねえねえ、何してるときが一番楽しいわけ?」
院長は言いました。
「治療してる時と新しい技を身につけようとしてる時」だそうです。
「ふ~ん、そりゃあよかったね。幸せで・・・」と私は答えました。
たぶん、院長のこういう治療に対する姿勢に関しては私は実はとっても尊敬しており
1%の尊敬が、残りの99%の「気に入らないわ・・・ここは」って部分を支えているんでしょう(笑)
いい加減に治療をするようになったり、手を抜いたり、儲け主義に走り出したら
やっぱり、「尊敬」はなくなってくると思いますし、その空気は身内が一番に感じ、スタッフが感じ
そして最終患者さまに伝わっていくものだと思います。
今日は改めてスタッフみんなで吉本歯科医院の診療理念を確認しあえることができて
いいミーティングでした。
こういったミーティングは頻繁に必要ですね。