もう今年もあとわずかですね。

年末のこのバタバタとした雰囲気は私は嫌いではありません。

2週間も過ぎればもう新年ですが、「どうぞ良いお年をお迎え下さいね」

「今年も本当にありがとうございました.」などなど、お会いする方と声を交わす時、

いろいろあった一年だけど、やっぱりいい一年だったな、いい人にたくさん会えてよかったな、と

あったかい気持ちになります。

一年で一番優しい気持ちになれるときかもしれません(笑)

 

さて、今日は定例ミーティングでした。

最近のもっぱらのテーマは、「患者さまが吉本歯科医院に本当に求めていることは・・・」といったような内容です。

ここのところの話し合いは、なかなか奥行きが深くなっており、本当にいい意見がどんどん出てくるようになってきました。

当初、このようなミーティングの場では、なかなか突っ込んだ意見や質問が出てきにくかったのですがやはり回を重ね、みんなで話し合う場、という雰囲気ができてきたのだと思います。

実際に、患者さまと面と向かってお話をし、リアルに患者さまの感じていること、微妙な表情の変化をわかっているのは、実はスタッフ一人一人です。

患者さまと院長、またはドクターという関係では、なかなか患者さまはいいたいことの100分の1の

伝えることができない、という現実があります。

医療の現場では、まだまだ当たり前にこんなことが当たり前になっていますが

これでは、患者さまはいつまでたっても本当にいい治療を納得した上で受けることはできませんし

また実際にお口の治療にあたる歯科医師も、本当に信頼を得てから治療に進むことはできません。

 

歯医者さんに関っていない限り、多くの情報や正しい知識は、患者さまや一般の方に

知って頂くことはできません。

中に入ってはじめて「えっ?そうだったの?」ということばかりです。

私も歯医者さん、という中に入ってはじめて知らされたことの方が多く、そのたびにビックリ驚いて

おります(--;)

それくらい、どの業界でも、「その業界の人しか知らない事実」ということが、あります。

私達吉本歯科医院では、そんな中でも、可能な限りは患者さまに本当に大事なことを

お伝えするべくいろいろな取り組みをしております。

そのかいあって、

「そんなこと言われたの初めてでした」

「もっと早くにここに来てればよかった」

「教えてくれてよかった」

とおっしゃって患者さまが増えてきました。

それは本当に嬉しいことです。

が、まだまだ説明不足のところもあり、毎回毎回、テーマが増える一方ではありますが

それがまたやりがいにも繋がっております(^^)

 

例えば、吉本歯科医院ではよく「虫歯ができているので治療して下さい」と来院された

患者さまに対して、院長がお口の中を拝見し、削りトルほどの虫歯でなければ削らずに

その部分を清掃して「経過をみましょう」という場合があります。

 

これは歯はむやみやたらに削らない、という院長の治療方針からくるのですが

患者さま側からしてみれば「虫歯ができてるんだから削って詰めて治療してくれたらいいのに・・・」という思いがある、場合があります。

私も歯医者さんに入る前は、同じように考えていたのでもちろんお気持ちは痛いほどわかります(泣)

しかし、ご自分の歯は、一度削ると二度と元に戻ることはありません。

また、虫歯部分を大きく削ったために、何度も何度も同じところが虫歯になり、削って詰めての治療を繰り返すうちに、最後はご自分の歯を失ってしまった、ということが従来型の歯科治療の問題です。

当院では、虫歯治療に関しても、一般的な歯医者さんとは全く違う方法で行っております。

虫歯治療に関しては

https://www.8181118.com/director/2009/12/post-20.php

をご覧下さいね。(一般的な歯科医院の虫歯治療と吉本歯科医院の虫歯治療の違い)

 

そして、軽度の虫歯の場合、または進行しないと思われる虫歯の場合は、削ることもせず

その部分を清潔にし、経過を観察する=「あえて治療しない」という方法をとる場合があります。

 

こういったことの積み重ねが将来、患者さまが歯を失って入れ歯やインプラントをしなくてはならなくなるかどうかの分かれ道になります。

吉本歯科医院の扉を叩いてくださった患者さまにはお一人残らず、本当に大切なこと、そして知識を

お伝えしていきたいと思います。

一回お話しただけで「なるほど」と納得してくださる方

10回お話してなんとか、理解してくださるようになった方

いろいろ、いらっしゃいます。

しかし、人は誰しも、「本当に痛い目やツライ目」をしなければ、その身にしみて感じなければ

なかなか理解することは難しい生き物だと思います。私もそうなので、そう思います(笑)

そんな中で、繰り返し繰り返し、同じことを何度も何度もお伝えし続け、言い方を変え、表情を変え

あの手この手でご理解いただけるように努力していかなければいけません。

なんとか、「お伝えしたい!」という想いがあれば知恵も出てくるものです。

「こうやってご説明したらどうか」

「文章を書いてお渡ししたらどうか」

「治療の後に、カウンセラーがお声かけをしてみたらどうか」

などなど、いろいろな意見が飛び交います。

こういった内部の話し合いが私はとっても好き、です。

みんなが同じ方向を向いて、知恵を出し合っている時、少なくともその時間を熱く?共有できている

実感があるので、とてもいい雰囲気になります。

この一年かけて取り組んできた「吉本歯科医院のミーティング」は2010年はさらに成長して

いくと密かに思っています(^^)

うちでやっているミーティングをぜひうちの職場でもやってみたい!とおっしゃって下さる経営者の

方が最近いらっしゃいます。

経営者の方に「こうしたらいいですよ~」とお教えするのはちょっとおこがましいのですが(笑)

心から「これは本当にやっててよかった」と私や院長が感じているので、最近では、自信を持って

おすすめし、お伝えしています。

社内をまずは良くし、いい空気を循環させ、そのプラスの空気を外に外に伝播させていくこの

ミーティングや、職場風土の築き方は、香川のこの地にもっともっとそんな会社ができたら

いいなあ、と思います。

そして理想は、そんな会社で働く人同士が異業種であってもどんどん交流しあえる場が

作れたらいいなあ、そう思っています。

来年はそんな場が作れそうかな?(^^)

 

今、ちょうど、平成19年の9月から治療がスタートされたインプラント治療の患者さまの最終セットの治療がはじまりました。

この患者さんは、来るたびに私達に美味しい手作りケーキをもって来て下さる方でした。

そして今日はクリスマスなので、クリスマスケーキをお持ち下さいました。

長い治療期間、来られるたび、いつもいつも私達に優しく気を遣って下さり、時にスタッフにお褒めの

言葉を頂き、励まして下さいました。

受付、カウンセラー、そして衛生士、そして院長、それぞれの役割で患者さまと長い間関らせていただいたので、想いもみんなそれぞれです。

もちろん治療が終了した後も、メインテナンスでお越しいただきますが、いったん治療はこれにて終了。

本当に長い間、お疲れ様でした。

そして、ありがとうございました.、といいたい気持ちです。

治療を受ける患者さまと、治療を行う医院側。

ですが、最終は、詰まるところは「人と人」です。

いい関係をいつまでも。。。。。そう思わせて下さる素敵な患者さまでした。

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