「母性型経営」の考えに共感して下さる方と月に1回定期的に集まって話し合い?お食事会?を重ねています。

 

共感して下さる方との時間はどんどん話が膨らみ、アイデアが誘発されます。

 

母性型経営とは、いわば行き過ぎた成果主義でギスギスした経営スタイルとは真逆の考え方です。

 

儲かることが善」「広まって大きくなることを良し」とする右肩上がりの時代はもうすでに終りました。

 

世界中に資本主義独特の、結果だけ成果だけが全てという考えが蔓延しているように日本も同じように損得勘定が人々の心を支配してしまっています。

 

損か得かだけで動くようになってしまっては、組織の中にいる人達がギスギスしてしまってもしょうがありません。

 

母性型経営って結局、何が大事なんだろうね?という話をしていた時に、「身の丈にあった」「足るを知る」「腹八分」「指示命令ではなく、まずはじっくり対話」という言葉が飛び出してきました。

 

その言葉を聞いた時に、なんとなくしっくりと心が落ち着く感じがしたのです。

 

インターネットの普及で情報は個人が瞬時に手にいられるようになりました。

 

そして、黙っていてもテレビやラジオやインターネットから、溢れるほどの情報が押し寄せてきます。

 

そしてその中に登場するのは華やかな世界で活躍している人の姿だったり、はたまた見ているだけ聞いているだけで気分が暗くなるようなニュースだったりします。

 

そしてその映像や音声はどこまでも刺激的です。

 

CMが必要以上にうるさく感じるのは私だけではないと思います。

 

人間はもともと刺激を欲しがる生き物です。

 

成長したい、会社を大きくしたい、もっと成功したい、という欲求も、いわば刺激の欲求です。

 

適度な刺激はもちろん必要です。

 

しかし、度を過ぎた刺激は人間の精神を破壊していくと思うのです。

 

刺激や欲求は快感を伴いますので、「もっともっと」とエスカレートしていきます。

 

つまり、どんなに手に入れてもいつも「乾いている」「満足できない」状態に今は、国全体がなっている、そう見えます。

 

実はこんなに豊かな国なのに、誰もが幸せそうに笑っていない国はやはり、おかしい。

そう思いませんか?

 

母性型経営は、まずは日々の生活の中で大きな時間を占める「仕事」つまり、「職場」というところをあたたかいもので満たしていこうという考えです。

 

小さな単位を安心させ、人と人同士が繋がりを感じながらいい仕事が実現できるような職場が増えれていければそこで働く人、しいてはそこに関わるお客さんや関連の会社の方がどんどん幸せになっていきます。

 

損得勘定で人との関わりをはかるのではなく、「自分自身がそれをやっていて幸せ感を得られる」という感覚を大事にしていくと経営は確かに変わります。

 

広がって大きくなること、利益を格段に上げることだけがいいことなのか?それが目的なのか?今一度考えてみる必要があると思います。

 

永遠に広がり続け、発展し続けるということはこの世にはありません。

 

それは長い歴史を見ても明らかです。

 

急激な成長はかならず破綻をきたしますし、本当に良いものであればそれはじっくりと時間をかけてじわじわと広がっていくものです。

 

また一気に大きくしたものを小さくすることは、難しいのです。

 

押し寄せてくる情報や知識を頭の中に詰め込みすぎた人間の精神はどんどん肥大し、その先に待っているのは精神の破裂なんだそうです。

 

日本人の多くがなんとなく将来に対し漫然とした不安感を持ち、なんとなくおかしいと思いつつも、世の中がそうなんだから、とあきらめている感が今は確かにあります。

 

特に会社勤めをしている方で、不安を持たずに仕事をしている方のほうが今は少ないと思います。

 

今という時代は、自分の心と体は自分自身で守っていかなくてはなりません。

 

歯も同じです(^^;)そのためには「何が本当に自分を幸せにしてくれる情報なのか」をはっきりと見極める必要があるんだと思います。

 

そして、自分の精神の平安を保つために、情報も、そして口に入れる食べ物も、「本当にこれは安全なのか?」「本当に必要なのか?」とひとつひとつじっくり考えながら自分の中に取り入れ、そしてよく咀嚼していくことが大事なんだと思います。「あれもこれも全部欲しい」「なにもかもいっぱい欲しい」のではなく、全ては腹八分で抑えていく自分を見つめる力が必要です。

 

私たちは吉本歯科医院を地に足のついた組織にしていきたいと思っています。

 

それを実現するためには、ここで働く人すべての顔がちゃんと見られる、つまり目が行き届くことが大前提です。

 

目が行き届けば、極め細やかなアクションを取る事ができます。

 

中にいる人をちゃんと見つめていくことを当たり前にしていくと、自然と「人を大事にしよう」という気持ちが溢れてくるはずです。

 

一人一人の顔が見えなくなった時に、いろいろな問題や事件が起こります。

 

それは社員を一人の人間としでではなく、「利益を上げるためのモノ」として見るようになってしまうからです。人材までも損得勘定で計ってしまうのです。

 

組織にこの母性型の風土を生み出すためには、まずは組織のトップである経営者自身が、「人を大切にしていくこと」の重要性、そしてそのことによって得られる効果を実感することが一番だと思います。

 

私は一人でも多くの経営者の方に、この母性型経営という考え方をお伝えしたいと思います。

 

社員との対話を重ね、そして重ねていくことによって必ず経営者自身の内面に変化が生まれます。

 

一般的には、会社の社長さん、また部下にとっての上司という存在は、「怖いもの」と思われなかなか近づきにくいところがあります。

 

そして経営者自身も、トップたるもの、という意識がありなかなか社員一人一人と顔を見て話をするということをしません。

 

しかし、その思い込みを取り払い、「どの人も大事な自分の家族」「すべての社員を無条件に尊重」こんな風に思うようになってくれれば、組織はいくらでも変わっていきます。

 

結局組織はトップの心ひとつでどうにでもなってしまうのです。

 

良くも悪くも。。

 

母性的な温かさが存在する、そんな組織がもっともっと増えていけば素敵だなあと心から思います。

 

母性型経営、母性型原理を詳しくお知りになりたい方は、どうぞお問い合わせ下さいね。

 

第一回母性型経営勉強会を開催します。512日(水)午後6時半~8時半。経営者以外の方でも、母性型原理に関心のおありになる方はどうぞご参加頂けます。

 

詳細は吉本歯科医院マネジャー吉本委子までお問い合わせ下さい。info@8181118.com

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