母性型経営勉強会で出会ったいろいろな経営者の方達とお話をするうちに、「男女の考え方の違い」に「へ~、男性の社長さんってこう考えるんだ」と私は驚かされることばかり!

 

もちろん世代にもよりますが、同じ人間とは思えないほど男性と女性は考え方や思考や行動パターンが違うのです。

 

先生の話を聞いて「うんうん、そうそう、分かる分かる」と頷きながら納得している女性たちの横で「まったく意味がわからない」とキョトンとした顔で聞いている男性(笑)

 

「社員がもっとやる気になって働くようになるにはどうしたらいいか?」と問えば、「成果を出せばその分、給与をあげればいい」と思考するのは実は「男性の論理」

 

こういう思考には今は女性と若い人は、たぶん全く共感しないんです。

 

女性と若い人、とくくりましたが、20代~30代の若い男性は、どちらかと言えば、女性の思考寄りです。

 

それはもう明らかに私のお父さん世代の男性の思考とは全く違います。

 

私も2030代の男性と話をしていると、まるで女友達と話をしているかのような違和感の無さを感じてしまうのですが、そう感じるのはどうも私だけではないようです。

 

草食系とか言われていますが、若い男性に女性的な要素が増えてきたからかも、しれません。

(それがいいか悪いかは、また別の論議ですね。。。)

 

私は最近特に感じるのですが、この男女の考え方や行動パターンのギャップを埋められる人が今は、絶対必要なんだと思います。

 

それは組織の中でも同じです。

 

どの職場にも男性がいて女性がいますし、向き合うお客さんだって、男性がいて女性がいますので、どちらの感覚もちゃんと理解して、微妙に調整できる存在が欲しい、そう思います。

 

女性は男心を理解する必要があるし、男性は女心を理解する必要があるんです。

そしたら、もっと仲良くなれますね、きっと(^^)

 

7月号のコラムで「トップのそばには女房役の存在を」と書きました。

 

すると、「そうそう、女房役が欲しいんだよね、実は」という方が本当に多いことに

私も聞いてびっくり(^^;)

も、誰だって欲しいですよね?

自分のことを全部理解してくれて、ちゃんと支えてくれて、守りたててくれる存在って。

私だって、欲しいですから!!(笑)

 

吉本歯科医院で言えば、院長吉本彰夫の下には、マネージャーをはじめスタッフ全員女性です(笑)

 

なので、院長にしてみたら、今うちにいてくれるみんなはいわば院長の女房役なわけ、です。

 

私から見れば最近は「う~ん、みんな上手に院長を扱っているなあ」と思います。

 

トップである院長を上手に盛り立ててくれ、ちゃんとサポートしてくれる。

 

そして、自らもそのことで光っていく、そういういい関係が少しづつできてきたかなと思います。

 

 

女性とは自分も含めつくづく面白い生き物だと、思っています。

 

子供や家庭、そして将来を守るために、ものすごく保守的に物事を考える時もあれば、ひとたび心にスイッチが入ったらとてつもないチャレンジをすることも、ある。そしてその時の度胸や覚悟の決め方と言ったらもう男性顔負けの勢いです。

 

 

当院のカウンセラーが以前書いたコラムの中にこんなコメントがありました。

 

「上司を心から信頼でき好きになれたらその人の力になりたいと思います。それが私にとっては仕事なのです。」と。

 

この気持ち、私も同じようなことを過去に感じました。

 

社会人になりたての頃、入社した会社の上司のことが私は大好きでした。

 

女性は本能的な生き物です。

 

子供が自分を守ってくれる人を本能的にわかるように女性も本能で、自分を守ってくれる人を見抜きます。

 

それはもう一瞬にして見抜きます。

頭で考えてどうこうの問題ではなく、直感的にわかってしまうんだからしょうがありません。

 

この上司はどんなことがあっても自分を見捨てないという安心感がありました。

 

多くを語る方ではありませんでしたが、確かにそう感じていました。

 

なので、その時期私も私の同僚たちもこの上司のために必死で働きました。

 

仕事が好きとか、

やりたい業種だったとか、

 

そういう一切のことは考えにはなくただこの上司を助けたい、上司に助かってるよと言ってほしい、上司を困らせたくない、こんな想いで毎日過ごしていましたので、深夜になろうが、仕事がハードであろうが、内面はとても充実していました。

 

指示されるよりも前に先回りして仕事をこなして上司に「おおっ、すごいなあ」と言ってもらえることがただただ嬉しくて、ひたすら動いていました。

 

今思えば、とっても単純でシンプルな思考で生きていました

 

 

仕事は、感謝の気持ちが目に見えて分かる最高に楽しいものです。

 

お客さんからも、そして上司からも、仲間からも。

 

「働く」の意味は、はたを楽にする、とはよく言ったものだ、と思います。

 

仕事とは傍(はた)で働く人を楽にするもの、ということなんですって。

 

そう考えると自分の取り組み方も変わってきますよね。

 

 

私はこれからの経営者はこういう女性の特質をやはり知っておいたほうがいい、と思います。

 

お金をあげれば働くだろう、これは、まさに「男性の論理」

 

ビジネスという世界の中で厳しく必死で働いている男性は、経済をより大きく、広げ続ける、という意識が働いてしまいがちです。

 

でも、女性は、「今日という日の満足感」の積み重ねをさらに深く深くしていきたい、という意識の方が強い、そう思います。

 

よく男性が、飲み会の席などで、女性に向かって経済力や、規模の大きさを誇示していますがそれを聞いている女性たちは、「すごいですね~社長!」とか言いつつも、内面は「はあ?なんのこっちゃ?」と白けた反応になっているシーンが多いんですよね。

 

女性にしてみたら、年に1回のスペシャル海外旅行よりも、今日の満足、つまり「今、私の話をじっくり聞いて欲しい」、「今、私ときちんと向き合ってほしい」、という願いの方が強いわけです。

 

これは組織の上司と部下の関係にそのまんま当てはまりませんか?

 

これからの若い男性経営者には、「女心をちゃんと汲み取って女性社員にまず愛されて欲しい」と思います。

 

女性社員が愛する社長のことは、例外なく男性社員にも愛されるからです。

 

それほど、女性は、本能的に「この人は信頼できる人なのかそうでないのか」を見抜いてしまうのです。

 

女性が本当に上司を信頼した時、その雰囲気は勝手に職場全体、会社全体にまで伝染しちゃいますから、あとは、勝手にうまくいくんですね。

 

「思い切りやってごらん。あとの責任は僕が(私が)、まるごとが取るから」と言ってくれるトップを社員は求めている、そう思いませんか? 

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