当院の最年少歯科衛生士、小田裕子です。

アラレちゃん(DRスランプのあられちゃん)のようなキャラクターで

とにかくいつも元気と笑顔の小田です。

 

そんな小田の様子を今日たまたま見た時に

「へえ、成長したなあ」と思ったことがあったので書いてみます(^^)

 

当院の土曜日の、特に午後はもうほとんど戦場で、

患者さんがひしめきあっている、という状態です。

全てのチェアはいっぱいで、時間通りに診療内容を終了させるために

みんな意識を張り巡らししゃきしゃき動いています。

何を手伝うこともできない私だけが、お邪魔虫のように中をうろうろしている

そんな感じです(--;)

 

診療室の奥に私がいろいろと作業している小部屋があるのですが

その小部屋の横がD番チェアという診療台のお部屋になっています。

 

私が黙々とパソコンに向かって作業をしていると

お隣の部屋から患者さんと小田のやりとりがかすかに聞こえてきました。

そのやり取りを聴きながら

「ちゃんとした言葉遣いができるようになってるんだな」と感じたんです。

 

「かしこまりました」

「申し訳ございません」

「承知いたしました」

「いかがですか」

「とんでもございません」

 

こういった言葉がするすると普通に口から出てきており

小田が新入社員で入ってきた時とは全く違う様子だな、と思いました。

笑顔は地でいってますので(笑)

 

まだ若い20歳そこそこの女の子ですので

こういう言葉遣いは普段の日常ではなかなか使うことはない、と思うんです。

でも、日常はそれでいいんです。

 

私が嬉しかったのは

仕事という場で、目上の人に対してや患者さんに対して

きちんとした言葉や対応を使い分けることができている

ということです。

 

小田には特に言葉使いを教えた記憶はないのですが

それはおそらく、先輩歯科衛生士の田中や杉本の様子をじーっと見ていて

そうなってきたんだろうと思います。

田中と杉本の言葉使いは本当にきちんとしているので

その雰囲気が勝手に移っていったんだろうと思います。

いつも一緒に長い時間をすごしているとその雰囲気が勝手に似てくるし

伝染してしまうんです。

 

入った当初の小田は

きちんとした言葉遣いをしようと頑張っていたのですが

緊張して時々舌を咬んでしまいそうなカタさがありました(笑)

それは、今はするする~と出てきていることを見て

何事もじっくり時間をかけて見守ることが大事なんだと改めて実感。

 

うちのスタッフたちはどの人もみんな、おそろしく伸びしろのある人ばかりだと

私は思っているので、ちょっとした変化も見逃さず、

長いなが~い目で見ていこうと思っています。

 

少なくとも10年は最低私に付き合ってよ、という気持ちでみんなに接していると

こんな些細な変化や成長を見つけた瞬間がとても嬉しくなります。

 

人は同じ歩幅では歩けません。

みんなが一緒に同時に良くなっていく、ということはないです。

 

でも、なぜか人の歩幅を自分に強制的に合わせようとしてしまいます。

強制的に何かをすることは、そこには必ず抵抗が出ますので

かえって逆効果です。

 

よくビジネスマナーとか、接客が大事とか

言われます。

しかし、「人に対する思いやり」がカタチになったのがいわば接遇です。

つまり、それは個人個人の心から湧き上がってくるものです。

マインドの部分です。

 

心がさび付いていると

それが言葉になって表れ

態度となって表れます。

社会人としての最低限のマナー、と言う以前の問題です。

 

会社として外部の人、つまりうちで言えば患者さんに対して

きちんとした応対ができない接し方ができない社員がたくさんいる組織は

当然のことながら社内でも、同じような対応しか、できません。

 

それはつまり職場の中がギスギスしてきます。

 

悪循環もいいとこです。

 

いい人からいいものを伝染させてもらう

この方法がたぶん一番手っ取りはやいです。

そういう意味で吉本歯科医院にはいいものを持った人が揃っているので

それぞれがその個性をめいいっぱい周囲に伝染させて欲しいと思います。

この方法が一番楽です、私は(笑)

 

だから、根っこになる人材はとても大事です。

ここぞ、という人を見つけたら

絶対に離さない。

そして大事に大事にしていく。

 

打てば響く人が数人いれば

組織はどんどん良くなると思うんです。

勝手に。

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