先日、私の父の葬儀で久しぶりに親族やいとこ達が集まりました。
その中には私の従姉で、私より一回り上の「みきちゃん」がいました。
「みきちゃん」は、去年電撃結婚した新婚ほやほやです。
「みきちゃん」は子供の頃から私には憧れの女性で、大学時代から海外に出て
その後外資系の会社で勤め、一年間の半分以上を海外で仕事をしている
そんなバリバリのキャリアウーマンでした。
東京に遊びに行っても私にはまったく違う世界で生きている都会の女性という
雰囲気でした。
でも、そうはいっても「いとこの大好きなお姉ちゃん」なので私は変らず大好きでした。
そんな「みきちゃん」がなんと昨年、「もう仕事やめた」と、いきなり会社を辞め
学生時代からの同僚だった男性と、電撃結婚し、なんとこの四国の徳島に
移り住んできちゃったのです(><)
私はそれを聞いた時
「うっそおおおお!!あのみきちゃんが?」
と本当に驚きました。
あれだけの大都会で、しかも、世界中飛び回っていたような仕事人?
がいきなり仕事をやめて、しかも四国で専業主婦???
どう考えても想像がつきませんでした。
そして、先週、久しぶりの「みきちゃん」との再会です。
もうびっくりするほど、柔らかい幸せそうな顔をしてて
「ああ、幸せなんだな」と思いました。
「みきちゃん」いわく、外資系の会社での仕事のきつさや、人間関係のストレス
に比べたら嫁姑や、近所の付き合いなんて、軽い軽い~(^^)だそうです(笑)
私には「みきちゃん」が抱えていた仕事の厳しさとか人間関係のキツさは
到底想像もつきません。
一生楽して食べられるだけのお金は十分稼いでいても
そのしんどさにはもう限界だったそうです。
しかし、「みきちゃん」の選択は、よかったと私は思いました。
いっそ、子供作ってしまえば?と思いました(笑)。
地方には都会のような刺激はないけれど、
まだまだ人間が人間らしく生活していくうえでのサポート体制や
安心感がまだ残っています。
血が繋がった人が周囲にいて、地域ぐるみで「誰かが誰かを必ず知っている」状況が
たくさんあります。
私などは、本当に恩恵を受けているなあと思うのですが
実家の母親や義理の両親は、ベビーシッターから、保育園の送迎から
時にはご飯まで食べさせてくれたり、忙しい時は買い物だってしてくれます。
おじいちゃんおばあちゃんが無理な時は、
周囲を見回せば「頼める誰か」は必ずいます。
これをお金に換算すると大変な金額になります(--)
都会でのベビーシッター代って1時間いくらか知っていますか?
聞いた時ひっくりかえりそうになりました。
これはお金に替えられない安心感や充実感です。
「人間関係」という資源です。
安心や信頼は、お金では買えません。
母親なら誰だってそう思うと思うのですが
「自分の子供を安心してまかせられる存在」は何人いても困らないのです。
いくらお金があっても、そういう存在や関係性が日々の生活の中に
ないとしたら、これは「豊か」とは言えません。
周囲にいつも誰かがいて、
ゆるやかに繋がっている、縁が切れない関係がたくさんある
ということが
どれほど人間を安心させるものか、
私はこの年になって、とても感じます。
根本的に淋しがり屋なので、そう思ってしまうのかもしれません。
個人主義や、女の自立とか、自由とか、
そういうことが
どうも苦手なんです。
みなさんは、いかがですか?