私のところに、月に一回か二回、必ず営業にやってきてくれる女性が、います。

歳の頃は私の母よりすこし若いくらいでしょうか?

 

どう考えても私にはあまり必要もなく、正直興味もないものなのですが

もう一年ほど必ずやってきてくれます。

 

「ごめんなさい~~正直、興味ないのです・・・はい」と

お伝えし続けているのですが

 

「いやいや、何度もやってきてごめんなさい」

「どうしてもご案内だけを」

「ぜひ一度お時間作ってお越し下さい」

 

と、何気ない話をしているうちに、だんだんこの方の素のお人柄が

見えてきてお会いするのがすっかり楽しみになっている自分に気がつきました(笑)

 

あれ?苦手だったのに・・・変やなあ

 

これだけの情報化時代になってきてからというもの

足しげく、営業マンが何度も営業にやってくるというスタイルは圧倒的に減りました。

 

車屋さんでも、昔はちょくちょく顔を出してくれて

車を買った時だけじゃなく、事故にあったり、点検する時以外にも

「ちょっと寄りました」というふうに顔を見せてくれることは

少なくなりました。

 

お店にふらり遊びに行って

お茶でも飲ませてもらう

というスタイルも減りました。

 

私が子供時代には

近所のお店と知り合いで全ての生活用品は完結できていましたので

近所同士はまさに、「もちつもたれつ」で何もかもやっていたように思います。

 

ふと、思ったのですが

この営業の女性のようなことを私は「さあ、今日からやりなさい」と言われると

できるだろうか?と。

 

自分を歓迎してくれる場所ではないところに

「どうも~~こんにちは」と入っていけるか?

どう考えても必要ないよね、というところに

営業マンとして、売りにいけるか?

と問えば、これって相当ストレスです。

 

それを、毎回毎回雨の日も寒い日も顔を見せに挨拶にやってくるこの

女性をすごいなあと思うようになりました。

 

営業マンって、すごいです。

営業マンができるなら、

他にどんな仕事だってできそうな気がします。

 

だって、

どう考えても人に強くなります。

 

そして、最近、知ったのです。

 

実はこの女性、社長さんの右腕でした(笑

なるほど、トップセールスマン!!

 

社長さんは男性です。

社員さんはほとんど、女性。

しかも、ある程度の年齢の女性ばかり。

人蕩術のある社長さんなのでしょう。。。

 

市原悦子のようななごやかな?なんとも柔らかい雰囲気の女性です。

ちっとも営業営業という感じではないのですが

静かな勢いがあるのです。。

 

それを聞いて

はあ~~~なるほどお

こうやってじっくり待ちの姿勢で

じわじわと心に食い込んでくるんだなあというのを

まさに身を持って体験させていただいたわけ、なのです(笑)

 

だって、実際に、私の心は食い込まれ

「一度行ってみようかな、買わないけど、いくだけ、そう、行くだけ・・買わないよ・・・・」

と心が傾いているのですから。。。。

 

インターネットで情報を取り

メールだけの世界で関係を作ってる人が増えている中

まったく違う世界で

昔ながらのどろ臭い(すみません、でも、愛情をこめて・・)やり方で

実際に足を運び

人に会い

話をし

全身でその人の情報を収集し

確実に心を捉えていっている人が、いるんです。

 

もう、あっぱれです。

 

ところで

今日は吉本歯科医院、来客が、多いです。

バレンタインデイだから、です(笑)

院長、新枝先生、ともにチョコを頂きご満悦。

関わっているお仕事の方からも頂きます。

わざわざ持ってきて下さいます。

 

やはり

会うってすごいです

直接会うって、すごいです。

会わないと、伝わっていかないことが

会うと、すぐ伝わってしまって、

あっという間に元気になってしまいます。

自分も相手も。

 

目の前の今いる人に集中していくだけで

私はその日すごくいい日だったような気分になれるんです。

それは相手が患者さんでも、スタッフでも、同じです。

 

携帯に向かってメールを打っていても

そんな感覚を味わうことは、できません。

 

 

ちょうど先週の金曜日

私はロータリーの例会で、3分間スピーチの当番でした。

ちょうど、この「会うってすごい」と思ったところだったので

そういう内容を含みお話をさせて頂きました。

テーマは「ロータリーに入らせて頂きよかったこと」です(笑)←小学生みたいです

 

毎週毎週かならず一回ほんの1時間程度ですが

集まってみなさんと食事を頂きます。

回を重ねていくと、メンバーの顔と名前が一致します。

キャラクターもわかってくるのです。

 

そして会で会った時には

顔を見ればかならず言葉を交わします。

何度も話をしているうちにどんどん打ち解けていく気がします。

 

何度も会う

それも直接会う

会って顔を見て話をする

 

ということは、面倒臭いことでは、あります。

 

しかし、何度も会って話をしていくうちに

他にはない、繋がりを感じたりしていく瞬間も、あります。

 

そういう意味で

会う回数や

会った時間は

とても大事だと、思います。

 

何度も何度もしょっちゅう会っている人には

親近感が湧いてきてしまうものなのです。

 

また、会以外の場所、街でひょっこり会ったり、意外な場所でばったり会ったり

ということがこの地方の狭い街ではよく起こります。

 

その時に

やはり、何度も会って知っている人なら

なぜか安心感があり、ついついそばによっていって話をしてしまうものなのです。

 

私は全ての出会いは

出会うべくして出会っていると思っている派、です。

 

私にとって嫌だなあと思うような人だったとしても

その人がいたから、その向こうにいるあの人に出会えた

ということは、よく、あります。

 

なので、どう考えても出会うべくして

出会ってると、聞き古したような言葉ですが

確信してるのです。

 

今、いきなり

携帯電話も消え

パソコンも消え

もちろん通信も消えたなら

コミュニケーションの方法は一気に変わるのでしょうか?

 

人間関係もまるきり、変化するのでしょうか?

 

しかし、

いきなり

通信手段がなくなるということは

無い話では、ありません。

 

そうなった時、何が自分と誰かを繋いでくれるのか?

 

最終的には

私、パソコンもメールもダメなの~~

というおばちゃん達のパワーはすごいものかも、しれません。

 

実際に、会う

面と向かって、話す

顔を、見る

 

すごく大事なことを教えてくれた恐るべし右上セールスウーマンです。

このどろ臭さが、ちっともスマートじゃなくて

そこにすっかり心食い込まれてしまった、私です(笑)

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