昨日はとっても素敵な体験をしてきました。

私事なのですが、私の実父が昨年末に脳梗塞で倒れ現在病院でリハビリを受けています。

ただ、その病院もどんなにお願いしても国の規定で最大半年程度しか置いてくれず、その後の

受け入れをしてくれるリハビリ施設をずっと探していました。紹介してもらった施設は時間を見つけては全部見てまわったのですが、どうも「ここならお願いしたい」という気持ちにならず、しょうがいないのかなあ・・なんて日々寂しい気持ちになっていました。

そんな話を、ある日患者さまのお一人としていた時、「それならとっても素晴らしい施設があるからぜひ紹介してあげる」と言って下さったことがきっかけで、昨日、お昼から一緒にその施設に連れて行って頂きました。

その患者さまは吉本歯科医院の院長や私をはじめスタッフをとっても大事にして下さる人間的にも

本当に尊敬できる方で、「ぜひ連れてってください」とお願いしました。

その施設は私が住んでいる場所からは少し遠く、車で30分~40分かかります。

私は車を走らせながらいろんなことを考えていました。

「こんなに遠いとなかなか毎日は顔を見に行けないな」とか

「こんなに遠いところに父を連れて行って大丈夫かな」とか・・・。

到着したのは本当に緑がいっぱいの中に立つきれいな施設。

施設の中に入ってビックリ。

入った瞬間に、そこにいるスタッフや利用者の方が私たちを見て

「こんにちは」「いらっしゃい」って、皆さんもとっても感じがいいんです。

私は昔からどこかの会社やお店に入ったらすごく気になることがあります。

そこにいる人の作り出す空気が感じがいいか、また、悪いか。

一瞬のことですが、その一瞬で「ここって、いいなあ、信頼できそう」とか感じてしまいます。

また、逆もしかり。(※吉本歯科医院でも、そう患者さまに思われているんですよね・・・気をつけねば)

 

「こんにちは、ようこそ!」と、皆さんが私にちゃんと目を合わせて微笑んで下さる。

そこに「やらされている感」は全く無く、そうすることが自分達が気持ちよくってやっている、そんな雰囲気が伝わってきました。

最近はどこのお店に行っても、「ああ、感じがいいなあ」って思うことが少なくなりました。

丁寧な言葉遣いではあるけれど、どこか事務的で冷たく感じる。

また会いたいかって言われれば絶対NO!というような人が圧倒的に増えてきたように思います。

そんな中で、こんなに大勢の人数のスタッフが揃いも揃って感じがいいって、一体何???

と私は本当にビックリしてしまいました。

紹介してくださった方に「◯◯さん、この明るさと感じの良さは何でしょうね?」と言うと

「ね(^^)言ったとおりでしょう?ここのトップが素晴らしいんだよ」と。

 

一体どんな人がここをまとめているんだろう?とどきどきしながら

施設長の登場を待ちました。

そして出てきた施設長にこれまたビックリ。

「こんにちは、ようこそいらっしゃいました」と現れたのはふっくら優しいそうな

可愛いらしい(ごめんなさい)女性でした。年齢は私の母より少し若いくらいかな?

私は、どうやってこれだけのスタッフの方をここまで感じよく育てているんだろうということが聞きたくて

夢中で質問をしていました。

ニコニコと何でも答えて下さる施設長のお話は、まさにご自分の体験から引き出した言葉ばかりで

すーっと私の中に沁みこみました。本を読んで得た知識じゃなく、ご自分の心と体をちゃんと使ってやってきたからこそ、こんな言葉がポンポン出てくるんだ、と思いました。

そんな人の言葉を私はずっと聞きたかった。

お話をしていく中で、私はずっと感じていたのは「この人はみんなのお母さんなんだ」ということ。

これだけの数がいるスタッフ、利用者、全てにいつも目をかけ、声をかけ、意識を向けて優しく気遣って、そうやって育てていく。

子育てと一緒でしょ?という言葉に「ああ、そうなんだ」と妙に腑に落ちました。

子供も社員も同じで、大事なのは「いつも気にかけているよ、大丈夫だよ」っていう安心感を心の中に持たせてあげればいくらでも能力を発揮してくれるもの。

そういや、保育園の園長先生も同じこと言ってたな、と思い出しました。

自分が愛情や安心感を与えてないのに、あれしろ、それしろって上から命令したって

絶対無理で、先にするべきはお母さんがちゃんと子供に心の安全地帯を作ってやること。

会社も子育ても同じだな、と改めて感じました。

 

施設長さんのお話を聞きながら私は頭の中でグルグルとこのことを吉本歯科医院に置き換えるとどうなる?ってずっと考えていました(笑)

そこで改めて私の仕事は一番に「吉本歯科医院で働いてくれているスタッフの心の安心を作ることだ」と感じました。

スタッフ同士の人間関係がどんどん良くなり、私や院長との壁が少しずつ低くなり、自然と笑顔になるような環境であれば、その心地いい雰囲気につられかならず、同じような気持ちをもった患者さまであふれてくるに違いないって、確信しました。

笑顔は連鎖しますし、やさしい気持ちをかけてもらった人はそれを受けて自然にやさしい気持ちに変化します。人を変えることは難しいと思うけれど、その人が今持っている気持ちを暗いものから明るいものに変化させることはいくらでもできるはずです。

逆に、無機質な表情は相手を遮断し、心の中に不安や不信感を生み出します。その結果、社内のトラブルが起きたり、お客さまからのクレームとなってしまうこともあるはずです。

コミュニケーションは本当に心と体を癒すものだと私は思います。

そしてコミュニケーションは生ものなので「その時、その場で、」がとても肝心です。

数値化できないことだからこそ、あえてそこにこだわって大切にしていきたいですし、

吉本歯科医院は治療も一流だけど、あそこの人はみんな感じがいいよ、と言ってもらえるような

場を作っていきたいと改めて感じました。

 

漠然と感じていたことを、実際にそれを実行している「職場」を見せてもらい、本当に素敵な日でした。

こちらの施設にはスタッフを連れて一度、あの雰囲気を一緒に体験したいと思っています。

私はすぐに熱くなるタチなので、いいと思ったらすぐにでもみんなを連れて行きたくなります。

「またですか・・・?マネージャー・・・(--;)」という声が聞こえてきそうですが(苦笑)

 

とっても長くなりました。

こんな感じで私はミーティングでも話をしだしたら止まらないそうです。(院長いわく)

 

施設に見学に行ったらまた報告します。

 

 

 

 

 

 

 

 

Follow me!