先日、まだ独身の頃に勤務していた会社の上司、先輩に久しぶりに会う機会があり、
懐かしい想い出話で盛り上がりました。
「なかなかいい大人になった」と誉めてもらえ、すっかり上機嫌の私です。

思えば、仕事の仕方や、人との関り方など、生きるためにとっても大切なことを
たっぷり体験させてくれた貴重な時期でした。

まだ、パソコンなんてものはなく、職場のデスクにあったのは
「書院」?だったかな、いわゆるワープロです。
携帯電話ももちろん普及してなくて、あったのはポケベルだったかな。
セクハラなんて言葉もなく、部長は毎朝、「ともちゃ~ん、おっはよ」と
私のお尻を触っていましたが、そこでみんなが笑っているようなそんな時代でした。

男も女も上司も部下も、もっと単純で、もっと笑っていたと思います。

今は、肩に触ると、部下が上司を訴えるんですものね。。。。ありえない感覚です。

そんな時期だったので、今とはコミュニケーションの濃さが全く違います。
10数年ぶりの想い出話でしたが、懐かしい人に会うと、その時に感じていたことや
会社の帰りにみんなでよく行った夜中の海の近くのラーメン屋さんの匂いとか、あこがれていた上司の横顔や
本当にいろいろなことがブワーッと、よみがえってきました。

そこで、改めて思ったのは、相当熱く生きてたなあ・・・ってこと。
独身だったので自分に使える時間はたっぷり。
家にはほとんどいた記憶はなく、夜遅くまで職場に居て
すったもんだやりながら、夜になったら上司や先輩と飲みに行って
「おお、これが世渡り上手だ」なんてシーンを、毎夜のように見せてもらっていました。
当時、私の父も現役バリバリで、夜の古馬場(飲み屋さん街)で夜中に遭遇するなんてことも
よくありました。

そして、仕事は感じよく応対できてなんぼ、みたいな職種だったので、その時には
ありとあらゆる人に対応できるように訓練させられたように記憶しています。

少しでも子供っぽい感情が顔に出てたら間髪入れずに「今、顔、悪いよ」とか
「笑え!」とか、突っ込まれてました。

クレーム客、話が長い客、エッチな客、泣きじょうごな客、さぼり中の営業マン、いろいろいたなあ。

でも、私は「人の応対をする」ってことが面白くってしょうがなかった。
23歳か24歳で、その快感?を覚えました。

「な~んだ、人って自分次第でぜ~んぜん変っちゃうんやん」と実感したから。
そのあたりから完全に頭がすりかわってしまい、徹底的に自分中心になりました。
自分の意識ひとつで、相手の反応が変ってしまうことの面白さを知った記念すべき?時期です。

そのあたりから、現在36歳ですが、私はたぶん24時間365日、人との関り方は
ものすご~く意識して生きています。

その想いは仕事をする年月が過ぎるにつれ大きくなっていきました。

私は、例えば自分の子供にどんな大人になってもらいたい?と聞かれたら
誤解を恐れずに言うと、「私のような人」と言っちゃいます。
だって、面白いもの。

人は絶対自分ひとりでは生きれませんよね。
家族がいて、友達がいて、仕事仲間がいて、近所の人がいて、限りなく人に囲まれて生きていきます。
そんな中で、自分が死ぬまでいかに面白く楽しく幸せに過ごせるかって言ったら、それはもう
周囲に「自分を好きでいてくれる人」がたくさんいることだと思うんです。
そしてさらに言うなら自分が「ああ、この人好きだなあ」と思える人がたくさんいること、です。

じゃあ、「好きになってもらって、自分も大好きな関係」ってどうやって作るって考えたら
やっぱり、頻繁なコミュニケーションだったり、ちょっとした気遣いだったり、関係の中での金銭のやりとりに気をつけること
だったり、よく話を聞いてくれたり、困った時に助けてもらえたり、だったりするわけです。

そうやって考えていくと、それはどういう人かをイメージすると
やっぱり「誰にでもちゃんと感じよく対応できる人」だったりするんです。私の場合ですが。

「感じの良さ」や「愛想のよさ」っていうのは、その人の総合的な能力だと私は思っています。
それは、相手の感情を察知し、機転を利かせ、それでもって自分を引き上げてもらいながら実は自分を最高に活かしていく「力」だと。

今日も私は誰かに出会います。
私は、人が人と出会うってことは何か意味があるんだと思いたいタチの人間です。
そこに「そんなの意味が無い」って終らせてしまうのはもう絶対もったいなく、それは
感性の鈍さだろう!って思っちゃいます。
意味がないなら、あえて意味をつけちゃえ!って感じです。
そのほうが1000倍面白くないですか??人生や、毎日が。

そんなことをいろいろと考えている時間が私は最高に好きです。
考えたらまた、みんなに言おうっと考えている時間が面白い。

だから、今日も私はミーティングでみんなに言うと思います。
「みんなで感じのいい人になろう」って。

追伸 毎回、ものすごく長い文章になってしまいます(><)
   19歳のときから欠かさず日記を書く習慣があり、書き出すととまらない吉本委子さんです・・・。

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