すっかり風邪をこじらせてしまっていました(><)

息子から娘へ、それから私へ、そしてスタッフへ、そしてまたぶりかえした私へ・・・と

結構手ごわいウイルスでした。子供は高熱がカーッと出て3日くらいで治るんですが

私はダラダラと長引いてしまい、やっと今頃になって治ってきたかなあ・・という感じです。

もうしばらく風邪はこりごりです・・・。

 

さて、高松は昨日の朝からものすごい豪雨です。

今日になっていったんやんだかと思うとまた降って来ました。

こんな大雨の日は5年前の悪夢の浸水を思い出します(泣)

たしか10月中旬の水曜日でした。(午後が休診だったので覚えているんです)

午前の診療が終わって、ご飯を食べた後、ソファでゴロリンと横になってウトウトと寝てしまっていました。

前の晩の夜がものすごく遅かったので2時間くらいグッスリと本格的に昼寝をしていました。

目が覚めた時に、なんだかすごい雨の音がするのでボーっとした頭で窓の外を覗くと・・・

道路のはずのところが「川」になっているじゃありませんか・・・???

自転車やバケツや車がボートのようにプカプカと浮いてるんです。

人が水の中を歩いていますが、ちょうど腰上くらいまで水が来ていました。

ふと、足元を見ると、うちの待合室にもドアの隙間からちょろちょろと水が入り込んでき始めていました。

同じくソファで「ぐわあああっ・・・」とのん気に昼寝をしている院長をたたき起こしましたが

事態が飲み込めていない様子で、「あと5分・・」とかなんとか(--;)

バコッと頭をたたいて起こして現実を見せるとさすがに目も覚めました。

そうこうしている間にも水はどんどん診療室の中に入ってきます。

はじめは、常備してある土嚢で玄関の外を塞いだんですが、はい、あっという間に水が溢れてきはじめてほとんど意味なし(T T)

もうこのままじゃ一階は水に全部浸かっちゃう~と思ったので、とにかく一階の大事な機械やカルテを

2階に運ぼうということになり、2人で必死で機械やら装置やらを2階に運んだわけです。

火事場のばか力というのは本当ですね、あれは。

だって80キロ近くあるような装置を私は軽々持ち上げて2階にいくつも運んでいるんです。

後になって持ってみたらビクともしないんです。

でも、その時は必死なので、「重い」とも感じなかったし、「疲れた~」みたいな感覚もないんです。

それぐらい必死だったんでしょうね。

午後6時くらいになった時、電気もすべて切れてしまい、屋島近辺が真っ暗になりました。

窓の外から周囲を見ても真っ暗。こわかったですよ。

このまま雨がどんどん降って、沈んでしまうのかと本気で思いました。

それくらいの勢いで水かさがどんどん増えて流れも激しくなってくるんです。

そのうち、ボートにのった救助隊がやってきて、「朝までには水がひいていくと思いますので~」と

懐中電灯をくれた時は「ああ、なんとか助かるかも」とほっとしました。

 

結局一睡もできない夜でしたが、翌朝4時頃にはまるで潮が引くようにあの溢れかえっていた

一面の水がサーッと引いていきました。もうそれは見事に。

そして昨夜の豪雨が嘘のようなカラッとした秋晴れの朝。

浸水しきった水が一気に引いた後の診療室の中は・・・・・ぐっちゃぐっちゃ。

機械はもちろん動かなくなっちゃうし、コンピューターシステムも全部アウト(><)

 

早朝にスタッフがみんな出てきてくれたので、急いで復旧作業をし、業者さんや地域の人にも

たくさん助けて頂き、なんとか一日の休診だけですぐに診療を再開することができました。

 

全部駄目になっちゃって院長の性格だと相当落ち込むなあ・・・と心配していたんですが

「死んでないからいい、何とかするし」と、意外に前向きでびっくりしたのを覚えています(^^;)

 

あの浸水以後、私は大雨が降ると、ドキドキしてしまいます。

また沈まないかなあ・・・と。

 

地震も怖いし、台風も怖い、香川県は渇水も怖いし・・・。

自然だけはどうしようもできません。

見えない神様にどうかお守り下さいと、手を合わせている今日この頃です。

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