今日は息子の保育園で卒園式でした。

保育園を探す時、いろいろな保育園を見学させてもらい、いろいろな園長先生の考えをお聞きしました。

その中で春日保育園の野町園長先生の想いや考え方にとてもとても共感しなんとかここにお世話になりたいと、お願いして入れていただいた保育園です。

この保育園の園長先生はじめ先生方は、「言ってることとやっていることが一致している」保育園なのです。すごいなあと毎朝思います。

これだけたくさんの先生方がいるのに、園長先生の想いや考え方が末端にまで浸透しています。

どの先生と話をしても、「園長先生の想いを語る」のです。

そして、その想い通りに、園児と向き合っています。

これってすごいことだと思いませんか?

先生方の定着率もものすごく長いっていうのも気になります。

吉本歯科医院の今後にヒントになるものがたくさん詰まってそうな気がします(^^)

 

園で発行している月に1回のレターに、毎回園長先生の想いが書かれてあるのですが

毎回「ああ、そうなんだな」と感じることがたくさん書かれてあるのです。

 

ちょっとご紹介しますね(^^)↓大人にも通じるところがあります。

子供が自分の人生を生き抜いていくことが何よりも大事なことで、愛する子供への期待や心配からついつい転ばぬ先の杖を用意したくなるのが親心です。

しかし、子供が自分の人生を強く生き抜くことができるように、危なっかしくても、じっと黙って見守ることもとても大事です。

そのために保育の中で大切にしていることがあります。

それは日常生活の中で子供の気持ちや考えを丁寧に引き出していく事、です。

「お友達は◯◯と思ってるみたいだけど◯◯ちゃんはどうしたいの?」

「◯◯ちゃんはそう考えたのね」

と。結論を出すのではなく、言葉にならない想いを整理し、考える手がかりを与えながら自分の考えを言い表す場をたくさん経験させることです。

それは溢れる情報の中から、周りの考えに左右されることなく、自分が本当に大切だと思うこと、必要と思うことを選び取っていく力をつけるためです。

だんだん大きくなるにつれて親の願いはすんなりとは通らずに喧嘩になり、親としての悩みと葛藤が始まります。

 

快の感情、不快の感情のすべてを受容してもらい心地よく過ごせる大事な赤ちゃん時代。

盛んに自己主張をし、言葉にならない喜怒哀楽の感情をしっかり表に出しながら自分の感情を言葉にかえてもらうことで気持ちを納めていく一歳前後。

ゆっくり、丁寧に、繰り返し信頼できる大人に関わってもらいながら、基本的な生活習慣や人との折り合いの仕方そして気持ちよく過ごす秩序感を身につける2歳前後。

 

記憶に残らない(魂に刷り込まれた)たっぷり愛された経験がその人の人柄となって、友達も自分も人はみんな大好きという対人関係を築く力になり、3、4、5歳時期の活動に意欲的に向き合える子供になっていくと考えています。

 

3歳以上の知育には関心が向けられますが、0歳~2歳時期が人の心の発達の上でどんなに重要性があるかは社会的にはなかなか認められていません。

中高生になって親子で苦しむ家庭を見るにつけ、社会全体で気が付けばかなり予防できるのに、と思います。。。。。(保育園のお便りより)

 

これを読んでもちろん想いは我が子に向けられましたが、同じように、これは大人になっても同じことだなと感じました。

そして、三つ子の魂100まで、とはやはりそう思います。

3歳までの何がなんだか覚えていない時期に、どれほど無条件で愛された体験があるかどうかで

やっぱりその後の人生が変わってくると思います。

無条件で、です。

それはお父さんお母さん以外でも、おじいちゃんおばあちゃん、近所のおばちゃんでも

誰に愛されるのでもいいのです。

無条件で自分の存在を受け入れてくれる人がいれば人は安心します。

40歳になっても、50歳になっても、その時期に愛された記憶が体感としてない人は

自分の中のうちなる愛情のコップがいつも乾いているので、いつも不安定です。

たっぷり愛されて心が安心できた体験が身体の中にない人は、実は大人になって誰かを愛することは難しいのだと思います。

自分がされたことしか、相手に再現することは、できないからです。

自分の中に体感がないことを、どんなに知識で後から詰め込んでも再現できないのと同じです。

 

私は人の心の中には、愛情のタンクがあると思います。

そのタンクは枯渇することもあります。

枯渇している時は、からからなので、喉が渇いてしょうがないので欲することばかり、します。

求めて求めてしょうがない、状態です。

そういう時は不安なので、心模様はいつもマイナスです。

残念ながら目に灰色の不安のフィルターがかかってしまっているので、選ぶ人やモノや情報が

似たようなものばかりをチョイスしてしまいます。

 

逆にタンクが愛情で一杯になった時は、そこから愛情が勝手に溢れ出します。

意識しなくても溢れてくるのでしょうがありません。

溢れ始めてはじめた時、心が安心し、ほっとします。

そうなった時、人は自分でも思いもかけない能力が発揮するのだと、思います。

不安な時に、能力を発揮することは、ありません。

その不安なことに心が向いてしまっているので、「楽しいこと」や「わくわくすること」といった

好奇心に心が向くことはできないのです。

自分が見える世界すべてに好奇心を感じてしまう時、実はとてもはっぴーで充実しています。

そう考えると、大人も子供も、「真の安心感」がどれほど重要かわかります。

 

本当に幸せを考えるなら、0歳から、モット言えば、子供を産む前から、もっと言えば結婚する前から

こんなことを知っておけばいいのにな、と思います。

機会があればぜひ野町園長先生の「幼児期に大事なこと」のお話を聞かれることをおすすめします。

「歯を失わないないためのお話」と同じく、「人を不幸にしないためのお話」です(^^)

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